みなさま、残暑厳しい中、いかがお過ごしかしら?
わたくし、人間しまねこを
飼って17年になる、
本家しまねこでございますわ。

家族の者はわたくしを「ミュウ」などという名前で勝手に読んでおりますけれど(小泉今日子の
「夜明けのミュウ」から取ったらしいですわ)、わたくしの名前は、本当は「マルグリット」と申しますの。ええ、ええ、あの『椿姫』と同じですわ。
でも、いくらそう言って聞かせても無知蒙昧な人間たちにはわからないようで、最近はわたくしも諦めて、家人の好きなように呼ばせておりますの。


(ここで、問題☆ しま猫のしま模様↑は、縦じまでしょうか、横じまでしょうか?)
うちの愚娘しまねこが、みなさまにご迷惑などおかけしてなければいいのですけれど。ずいぶん「ゴーイング・マイ・ウェイ」な子ですから、心配ですわ。
いくら言って聞かせてもわからないところがあって、わたくしも時折手を焼いておりますの。
今夜、わたくしがこの場に出て参りましたのは、他でもない、本来ここにいるべきはずのしまねこが、さっきから自分の部屋に閉じこもって泣きじゃくっているからなんですの。
「もうどうしていいかわからないっ!自分で自分がわからなくなった!!」・・・そう言って泣きじゃくっているんですの。
なので仕方なく、このわたくしが詳しい事情をお話しするためにこの場に出て参ったのですわ。

前々回の記事でしたかしら?
確かしまねこはこう申しておりました。「これからしばらくはあお君に集中する・・・・」
あの頃は、わたくし共もそれを信じて疑っておりませんでした。わずか4日前のことですけれど。
そうして迎えた休日の今日、あお君の袖に取りかかるつもりで意気揚々と窓辺の椅子に腰を下ろしたしまねこは・・・・しまねこは・・・・・

ええ・・・・やってしまったのですわ。
つい出来心で、大好きな巻き物に手を出してしまったのですわ。
以前から目を付けていた「Arctic Diamonds Stole」ですわ。(「IK2006冬号」より)

「ちょっとどんな感じか、初めの方だけ編んでみよ♪」
そんな言い訳をして、しまねこはこれを編み出したのですわ。そうして気が付いた時には、貴重な休みを半日潰して編み倒してしまっていたのですわ。


白状してしまいますけれど、実はこの深緑で編み出す前に、もっと明るいピンク色で、しまねこはこれを編んでみたのですわ。軽い気持ちで編んでみたのですわ。ほんの腰かけのつもりで。すぐにあお君に戻るつもりで。
けれども途中から、「やっぱり派手すぎるかなあ・・・」と悩んでほどいて、こちらの糸で再び編み直した次第ですわ。
「あお君セット」を机に広げたまま、自分はちょっと離れた床に直座りして、「あお君セット」を見ないようにして編み続けた次第ですわ。
おそらく、
アホなのでしょう。
(ちなみに使用している糸はおなじみのザリーナですわ)

もちろんわたくしは、何度もしまねこに言って聞かせました。
「そんなことをしている場合なの?他にすべきことがあるんじゃないの?」と。でもしまねこは、そんなわたくしの言葉に耳を貸そうとはしませんでしたの。
「やっぱり、レース編みって楽しいね♪模様が浮き出てくると、さらにさらに楽しいね♪♪気が抜けないけど楽しいよ~」なんて言いながら、「徹子の部屋」にチャンネルを合わせて編み編みしていたんですの。
ええ、ええ、しまねこは、本日ゲストの「大泉洋」さんのファンなんですの。(「水曜どうでしょう」のDVDも、今のところ全部持っておりますのよ)

しまねこは、途中、申しておりました。
「やっぱりこの緑、暗すぎるかな・・・・明るいエンジで編み直そうか?・・・それともグレー?青?白?いっそのこと、これから糸を見にいこうか?」と。
けれども手芸店へのパトロールだけは、わたくしが全力をもって止めさせましたの。
そうこうしているうちに、あっというまに1日が終わってしまったのですわ。あお君の袖はほとんど進まないまま、編みかけだけが3つに増えて。

けれども明日からは、また気を引き締めてあお君の袖に戻るとしまねこも申しておりますから、どうかみなさま、温かい目でうちの愚娘を見守ってやって下さいましね。
・・・・それではわたくし、これからちょっと大事な仕事がありますから、この辺で失礼いたしますわね。
ええ、ええ、家人が戻ったようなので、これから台所に行って、大声でごはんをねだるのですわ。

それでは、みなさま、良い週末を。
ごきげんよう!
読んで下さってありがとうございます。

ただ単に編みかけを増やしてしまい、反省しています。でもこれ、ほどくかも。せっかく編んだけど・・・・ほどくかも。まだ迷ってます。